IHとガスコンロは何が違う? 

一昔前まではガスコンロが主流でしたが、築年数が新しい戸建や高層マンションで良く見かけるようになったIH。電気かガスかの違いくらいはわかるけれど、実際にそんなに違うのか?火力ってどうなのか?疑問に感じている方もいるのではないでしょうか。

【それぞれの過熱する仕組み】

ガスコンロは見てもお分かりのとおり、火の上で過熱することで鍋を温め、中のものにも火を通す仕組みです。火の大きさ・強さを目視で確認し、細かく調節できるのが特徴です。鍋を置かない状態ではスイッチを入れても加熱はしません。

IHは専用の鍋を使用しないと加熱できない仕組みで、電流の流れや鍋の電気抵抗によって温められる仕組みです。

【IHとガスコンロはどちらがパワーがあるのか?】

一見火が直接当たるガスコンロの方がパワーがありそうに感じますが、実際にはどうなのでしょうか。

筆者は19年ほどガスコンロで生活しており、引っ越し先がIH備え付けだったため、転居後1年使用することで双方の使用感を比較することができました。

【安いものを使っていたせいじゃなかった!思ったよりも大きいIHのパワー】

基本的に強めの火力で温めがちだったのですが、同じ感覚でIHを使っていたところ、半年足らずで鍋の底にヒビが入り、フライパンもフッ素加工があっという間に取れて通常使用が難しいほどになってしまいました。

最初は安いものだったからなのかな?と思い、専門店へ足を運び店員さんに聞いてみると、『それは火力が強すぎるからですね』とのこと。ガスよりもIHは基本的に火力が強く、中火くらいで十分温めることができるんですよと教えていただきました。

それまでガスコンロの方が火力が強いと思っていたため、まさか火力で鍋を痛めていたなんて思ってもみませんでした。おまけに強火にし続けることで電気代もかかっていたわけです。非常に効率の悪い使い方をしていました。

【使用した鍋はすぐに洗うべからず】

使用した直後の鍋は、まだ熱い状態。このまま冷たい水に浸けたり、すぐにゴシゴシ洗ってしまうと、フッ素加工の劣化を早めたり、鍋自体の劣化を早める原因になるそうです。

綺麗好きな人はすぐに洗いたいと思いがちですが、使用直後の鍋やフライパンは、きちんと冷ましてから水に浸けたり洗うようにしましょう。