クロスってそもそも何のためにあるのか?
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当たり前のように壁に貼ってあるクロス。
「なんでこんな弱いものを貼っているの??すぐ傷つくし!」と思う方もいるのではないでしょうか。
名前的に欧米とかそっちの方が起源なのかと思いきや、発祥は中国とされているそうです。中国からヨーロッパに伝わったんだとか。
ちょっとぶつかったり引っかいたりしただけですぐに表面が削れたり破れたりしてしまいますが、もともとクロスは下地を保護する目的で貼るようになったもの。
今のようなちょっと弾力のあるようなクロスになったのは最近の事で、最初は紙が貼られていました。
唐草模様が印刷された紙が大量に作られたりして、安価で内装を装飾出来るという点で結構流行ったそうです。
見栄え的な事だけではなく、保湿性も良かったそうで、そういう点でもクロス(壁紙)は当時から重宝していました。
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昔ながらの日本家屋は塗り壁のイメージですが、施工スピードが必要な現代では工場で生産された規格品のクロスの方が施工も早く均一に仕上がるということで、クロスが一般的になりました。
新築などは工期との闘いになる場合もあります。スピードが上がることで効率も上がると考えたんですね。
とはいえ、最近は漆喰だとか珪藻土なんかを使った家も増えています。
注文住宅やリフォームなどでは、こだわりのある方は塗り壁にしたいという方も少なくないそう。どうやら物によっては水蒸気をため込む原因となり室内結露の原因になる可能性もあるそうなので、土地や周辺環境を考慮して決めていくもの一つかと思います。
あまりにおしゃれなクロスが多いため、そもそもの目的がかすんでしまいますが、きちんと理由があって取り入れられていました。
材料、部材、職人の仕事はそれぞれきちんと理由があって取り入れられているのだと改めて感じます。
理想の家を作りたいという願いをなんとか叶えられるよう、業者様も日々試行錯誤していますが、是非業者様の見解にも耳を傾けてみましょう。