床鳴りの原因は音で分かる!?
ある日突然ある場所を歩くと『ギシッ』と鳴る床鳴り。一度気になってしまうとどうしても気が散ってしまい参ってしまう・・・。
床鳴りは新築の建物でもよく起こるもので、アフターメンテナンス時には床鳴りを何とかしたいというお客様は少なくないようです。ではなぜ床鳴りが起こってしまうのでしょう?ホームセンターで売られている床鳴り防止の注射器などは効果があるのでしょうか?
【床鳴りの音の種類】
床鳴りは大きく分けて2つの原因から起こると言われています。
①ギシギシ音
歩いたときにギシギシという音が鳴る場合には、床と床の土台となる木材を接着するボンドが切れた場合や、フローリング同士が擦れてしまうことでこのような音が鳴りやすいそうです。この場合には土台と床をしっかりと接着するなどで改善を見込むことができます。
②カコンカコン音
カコンカコンという音が鳴った場合は接着の問題ではなく、床や床の土台を支えている『束(つか)』という部品が緩んでしまっていることが原因の場合があります。改善方法としては床下に潜り、音の鳴る原因と思われる束の調整を行い改善する必要があります。
DIYが流行り始めてから、様々な道具や材料がホームセンターで売られるようになり、床鳴り防止の材料も多く見かけるようになりました。注射器型のものは一見扱いやすそうに感じますが、きちんと必要な個所に注入する必要があり、ご自身で試すにはコツが必要のようです。
【なぜ床鳴りが起こるのか?】
木材は日々湿気を吸収し、排出するという呼吸を行っています。切られた木材でも呼吸は行われています。無垢フロアや無垢の扉を使っている家にお住まいの方は、冬になると隙間風が入って寒い、床の隙間が空いた気がするなど体験したことはありませんでしょうか。冬の時期は乾燥しており、それにより木が縮むことで隙間風が入ったり床の隙間が広がったりするのです。湿気による膨張時、乾燥時、環境と実際の木材の状況により床鳴りが起こってしまいます。
既製品だからといって、すべて同じ方法で床鳴りを抑えることができるとは限らず、そのあたりは熟練の技が必要のようです。
床鳴りはどうしても音が気になってしまうものではありますが、家が重大な危険にさらされているわけではないため、そのままでも問題はございません。ただ、どうしても気になってしまい何とかしたいとお悩みの場合には業者様へ相談してみましょう。