建て付けの調整って簡単なこと?
最近扉の開け閉めがしにくくなった、なんか引っ掛かっている気がする・・・これって調整でなんとかなるのかな?というお話はよく聞きます。ちょっと調整すればいいんだから簡単?誰でもできること?大工さんに聞いてみました。
建具の作りにより調整方法が変わる
年代により扉をはじめとする建具も進化をしており、まずは建具の作りにより調整方法が変わってくるとのこと。今時の扉などは調整自体が出来る様な設計になっており、調整蝶番のビス(=ネジ)を緩めたり締めたりすることで調整できるようになっています。そんなことで治るなら誰でもできそうに感じますが、そうとも言えません。
調整方法を誤ると破損の原因に
調整蝶番は確かにビスを緩めたり締めたりすることで調整をしますが、誤った調整方法では蝶番自体が壊れてしまうことにもなってしまいます。調整蝶番は締めたいと思っても、まずは一度緩めてから締めていかないと不具合が生じやすく、また緩めすぎてしまうと、それもまた調子が悪くなってしまうことも多いそうです。
加減がわからないままビスを外す勢いで緩めすぎてしまわないようコントロールしながら調整することが大切なのだとか。このためにはこの手のビスがどのくらいの長さでとまっており、どのくらい緩めればいいのかをある程度把握していなければなかなか難しそうな作業です。
調整蝶番じゃない扉はどうやって調整するのか
調整蝶番がない場合には、別の方法で調整することが必要になります。扉が擦れてしまっている場合には、擦れている箇所を削ったり、蝶番と枠の隙間に物を噛ませるなどで調整しています。どんなものでどのくらい削ればちょうどいいのか、物を噛ませると言っても、例えば玄関であれば雨など当たる可能性があれば、水や湿気に耐性のある物を使う必要も出てきますし、玄関扉は室内扉に比べて重量があることが多いため、それらにも耐えられる物を使用する必要も出てきます。このように考えると、ある程度考えて作業する必要が出てきます。
ご自身で調整する際にはご注意を
ご自身でご自宅のものを修理してみる方や、調整する方は増えていますが、やり方を間違えると思わぬ怪我の原因にもなってしまいます。蝶番を全て外してしまうことで誤って足に落としてしまっては大変です。ご自身で手を付ける際にはくれぐれも気をつけてつけましょう。
その他困った内容はいつでも匿名で相談が可能です。