木の色が変わるのはなぜか

無垢フローリングだとよくわかりますが、日が経つと色味が変わってきます。

そういうもの  という認識でいる方も多いのではないでしょうか。ではなぜ木は色味が変わってくるのでしょう。

変色の理由は、木材中の成分の変化だそうです。成分の種類も多く、微量でも変色が起こるため、変色の仕方・色味も多様なのだそう。

調べてみると、光、鉄などの金属、アルカリ性物質、微生物なんかが代表的なのだそうです。

光での変色というのは、結構皆さんご存知だと思います。日焼けなんかでよく床の色も変わっています。

新築でも、施工後2カ月やそこらしか経っていないのに、一部を張り替えてみると

「あれ?貼り替える床の色間違えた??」

と思うくらい色味が違って見えるほど。

窓際だけではなく、結構こんなところまで?と思う場所もこっそり日焼けしています。

日焼けの中でも紫外線の影響が強く、変色成分が紫外線を吸収すると成分が分解し、変性していく過程で木の色も変わるんだそうです。

変色するのは表面から0.2ミリというごく薄い深さまで。(平均的な数値。状況により前後。)

だから無垢材は研磨すると色味が変わってくるんです。

では逆に、変色を抑えることはできるのか?

どうやら完全に阻止することは出来ないようですが、酸化チタンを配合したワックスを使用すれば、変色のスピードを遅くできる可能性があるようです。

紫外線を吸収する成分が入っているウレタン塗料のコーティングも効果があるかもとのこと。とはいえ、確実に防ぐ方法というのは、探した感じではなさそうです。

どうしても無垢は傷もつきやすく色も変わりやすいですが、だからこそ味わえるものも多くあるように思います。

自然の物を人工的にコントロールすることは、現代技術では容易にできそうではありますが、簡単そうで実は難しいことなのかもしれません。