開業届の重要性

個人事業主は法人に比べて縛りが少なく、独立を目指す人にとってはハードルが低い印象があります。しかし個人事業主になるには何が必要で、どんな準備が必要なのかは自分で調べないとわからない点は多く、開業届を出したことがない・開業届って何?という方が実は多いという話もよく聞きます。

コロナウイルスにより補助金の申請を検討した方が非常に増えましたが、開業届を出していなかったために申請すらできなかった方が多くいることもニュースで見ました。

どれだけ努力して経営していても、申請の上で見られるのは書類上の実績のみ。悔しい思いをした方は多かったのではないでしょうか。

住宅ローンや事業融資などの申し込みで使用するくらいで、開業届の書類を頻繁に使うものではありませんが、いざという時に差が出てしまうものです。実際の施工は腕があれば切り抜けられる局面は多いですが、申請などある意味お堅いところのハードルをクリアするには書類が重要になります。

個人も法人も同じで、実際のメインとなる仕事のほか、確定申告のための書類づくり、国の決まり事(例えば危険物としての申請が必要なものの種類が増えた等)が変更になったら逐一自分の会社の内容は問題ないかの確認、事業が法的に問題ないかの確認、それに加えて事業を続けるための努力や仕事がない期間ができたときの対策、人によっては取引先との良好な関係づくりなど、大小問わず経営者はさまざまなものに対してアンテナを張り巡らせなければなりません。そんな中経営相談に行けば『年商が下がっていますねぇ』などと軽々しく数字だけで言われてしまう…。

結局のところ、個人事業主は自分の身は自分で守るしかありません。なんとなくの流れで個人事業主になれてしまうのですが、自分が損をしないために色々調べておくことが必要だと感じています。

maluch工事隊では開業届の提出をお願いしておりますが、単に実績を見るためにお願いしているわけではなく、個人事業主の職人さん方に集まっていただき運営を行っているため、知らなかったことへの気づきや参考にしてもらえればという思いもあり、烏滸がましいですが義務づけをさせていただきました。

個人事業主はとにかく税金の種類が多くて…とは思いがちですが、コロナによる補助金など、実際には賢く利用させてもらえれば手厚いとも感じます。

このサイトへの登録を検討していない方も、今一度開業届含めた書類について調べてみましょう。

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