個人事業主に対し、『バイトとかしてるけど仕事あんの?笑』と言うことが、自分の知識のなさを露呈していると気づかない残念な輩

『バイトとかしてるけど仕事あんの?笑』

個人事業主で仕事をしていると、バイト先ではお決まりのようにこのようなことを言う人が沸きます。まず、バイトしているのでその日は作業自体はないという事くらい、聞かなくても普通わかると思います。じゃあどうしてこのようなことをしつこく言われるのか。

どうやらバイトをしているということは、

  • 腕が悪くて使ってもらえない
  • 終わっている会社だから相手にされない

という解釈をしているようです。完全に雇われの思考です。ここでまじめに理由を説明しても、どうせ聞く耳持ってもらえず、『どうせ強がってるだけ』と思われてしまう。これなら我慢して何も言わない方が、労力の無駄にはなりません。でも、黙っていると調子に乗って、どんどんわかったようなことを言ってきます。本当に勘弁してくれ。そう感じている個人事業主はいませんか?

個人事業主は仕事をうまく回せるようやりくりする能力を要します。バイトや派遣ではないのだから、自分が欲しいと思ったときに仕事があるとは限らず、尚且つ取引先がいる場合には、その仕事を断らなくてもいいような工夫も必要です。別に平日5日仕事を入れなければならない働き方でもありませんし、仕事の空きができる日も当然あります。それに、バイトしていても、夜やバイトの時間外では事務仕事をしていることも多くあります。やらなければならないことも、考えなければならないことも個人事業主は多いのです。

看板背負って商売を始めようと思い立って開業した人は、少なからずブランディングもあるはずです。仕事がないからと、目指しているものとは異なる仕事を安易に受けることで、取引先の圧や勢いに流されて、結果としてただの使いパシリにされることも少なくありません。ただ仕事にありつければいいやと考えている人と、ブランディングを重視して商売したいと考えている人のやり方は、大きく異なります。

仕事が欲しいからとどんどん営業かけるのはいいですが、それを繁忙期にさばききれるのか?もし同じ日に複数の取引先から依頼があったら、うまくかじ取りして日にちをずらせる力量や取引先からの信用はあるのか?依頼すべてを引き受けているわけでもありません。仕事の内容以前に、その取引先と取引をして大丈夫なのか?そういったことも含めて個人事業主は仕事の取り方や相手を選び考えています。一方的に恵んでもらって仕事をしているわけではないのです。

例えば仕事がないから大きく値引きして依頼を受けるとどうなるのか?

値段を戻すことはなかなかできないし、ブランディングが大きく崩れ、どんどん目指した形とは異なる会社になってしまいます。そんなことをするくらいなら、関係のないバイトをして生計を立てた方が健全なのです。

例えば当サイトのような形態から個人客の依頼を受注することで、建設業だけではなくサービス業も混在し複雑な形態になります。より質のいいサービスにするために、例えば引っ越しのバイトをしてみると、お客様は個人であることが非常に多いため、社員の的確な指示や動きの他、お客さまへのサービス方法など勉強になることが多くあります。そのように自分にとって足りない要素を補える職種を選び働くことで、自分にとって大きなプラスになります。このような働き方は果たして意味のない働き方でしょうか?考え方によっては本職だけしている人よりも視野も経験値も大きく上げることができるのです。

※どんなにまじめに働いても、タイトルのように馬鹿にされるし舐められることはあります。 しかしバイトだからテキトーでいいや、なにかあったら辞めればいいし という思いでバイトはやらないようにしましょう。バイト先の方に失礼です。

たとえ『週1からOK』という募集でも、出勤日数が少ないと周りからのあたりは強くなる傾向があります。しかも個人事業主で商売してるなんて、色眼鏡でしか見られません。説明の仕方、口調、指示の聞き方などかなり神経を使い、非常に気も遣う働き方にはなります。腰を低くしていれば『事業してバイトするとかどんだけ腕がないんだよ』と笑われ、少しでもマウントを取ってると思われた際には『所詮強がってるだけ。プライドが高いから社長を気取ってるだけ』と陰口をたたかれる。この働き方が『楽してるだけ』というのであればやってみればいいのにと思います。ブランディング、商売することへの強い思いがなければ到底続けることはできません。

こうしてバイトで繋がった人から仕事を取りたがる人も多いですが、所詮その人にとって私たちは従業員でありバイト。そのような扱いで仕事を依頼してくると考えた方がいいでしょう。よほど良好な関係(※1)を築けていなければ、利用されるだけです。

※良好な関係…お互いにとってメリットを感じる仕事を共有できる関係。どちらにもある程度利益が見込める関係性。

個人事業主として努力していると、本当にいろいろなことを言われますが、そんなバカげたことを言ってくる相手に真剣に向き合っても時間と労力の無駄です。まじめに説明しても、どうせ信じてくれず、さらに追い打ちをかけられることもあります。こんな輩は適当に話を合わせて下手に出ておき、数年後に逆転してしまえばいいのです。どうせ自分が雇われである自覚もないまま、会社の愚痴を偉そうに話して満足しているだけの底辺な人間なのですから。

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