『依頼してやってるんだから呼ばれたらすぐに来い』という依頼元の大きな勘違い

いろいろなページにも書きましたが、個人事業主は様々な働き方があり、それらをうまく組み合わせながら予定を立てて働いています。月のほとんどがお抱えの業者の仕事で埋まる人もいれば、そもそもお抱えを作らずに、自分の腕と信用だけで仕事を取っている人もいます。

例えば『うちの専属になってください』と言われ、契約を交わせばその業者からの依頼が優先されるべきで、いつでも行けるようにしておかなければなりませんが、一番困るのが専属でもなく、年に1,2回か、それ以下しか依頼がないのに直前の日にちピンポイントで、当たり前のように押し付けてくる業者です。

実際にどのくらいの頻度で依頼をするかは問題ではありません。業種にもよりますが、お客様の家のものを壊してしまい、その修繕をお願いしなければならない という依頼が年に1回程度であれば、それだけ業者の腕がいいということ。問題なのは依頼しようと思うに至った理由です。

  • 個人なんて仕事なくて困ってるだろうから、無理しても受けるだろう
  • また依頼が欲しいだろうから無理も聞くだろう
  • また頼んでほしいから値引きしてくれるだろう

そう思っている業者は、直接言わなくてもメールでやり取りしていたり会話すれば嫌でもわかります。

はっきり言って、こんな業者はいらない。まず仕事が欲しいなんて一言も言ってないのに決めつけられる筋合いはないし、おたくの依頼が欲しいと思ってると決めつけられても困る。どうせまた依頼してくださいと頼んだところで本当に依頼する保証なんてない。どこにも確証などないのです。前回助けてもらった等理由があるのであれば理解できなくもないですが、たいていこのような業者はいつでもこんな感じです。

1日2日で完結する作業では本当にこのようなことが良くあるのではないでしょうか。仕事が欲しいからと言って安易にいうことを聞いても、結局無駄な縛りだけ出来て予定を組みにくくなるだけではなく、ただの雑用になってしまいます。

依頼元の気持ちもわからなくはないのです。その人も上の人やお客様の予定を考えたときに、その日しかダメなのかもしれないし、理由があってその日になっている可能性もあります。もちろん無計画でこうなっている可能性もあります。

だから1人にすべて無理に押し付けない方法を考えたいのです。結局は自分の都合に合わせて動いてくれる駒が欲しいからそうなるわけですから、だからこのようなサイトで必要な時に必要な職人に依頼できる仕組み作りができれば、お互いに窮屈な思いをしなくて済むと考えているのです。

そもそもいつ依頼が来るかもわからないのに、依頼したらすぐに動けなんて傲慢ですし、かなり無理があるとわかるはずです。複数人で回している会社ならまだわかりますが、個人でやっている人はたいてい1人か2人で回していることが殆どです。それをわかってこんなことを平気で言ってきます。

『だったらうちが困ってたら絶対に確実に助けてくれるのですか?1か月生活するに十分なくらい毎月稼がせてくれますか?』と言われたらどうするつもりなのでしょう。お抱えとはそういうものだと思います。抱える分食わせなきゃいけないという責任を背負ってくれるならわかりますが、ただ使いまわすためだけで、どうせ仕事ないから依頼してやってると見下す業者に誰がついていきたいと思うのか。

腕で勝負してきた職人ならだれでも『ふざけるなよ』って話なのです。

しかし実際に縁やタイミングがなく、うまく仕事につなげられない職人もいるためにこのようなことが蔓延してしまっているのも事実です。だからこそなんとか改善しなければならないと考えています。

こんなサイト1つ作ったところで何が変わるのかって話なのですが、それでも少しでも何か変えたいと思うのです。

そしてやはり、舐められないためには技術を磨き、文句言わせないくらいの腕を持つことが一番だと考えます。腕の良さは武器です。相手を選ぶ権利は依頼者だけではなく自分自身にもあるのです。自分からみて『この業者との付き合いはどうだろうか?』と品定めするくらいがちょうどいいのかもしれません。

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