掛け持ちでバイトすることが『ダサい』のか?

独立を決める人のきっかけは人それぞれで

  • 自分の信念を貫きたい
  • 独立したほうが儲かる
  • もっと新しいやり方に挑戦し、自分で開拓したい

など、理由は様々だと思います。その自分なりの道を開拓し進むためにバイトを掛け持ちして生計を立てる人は少なくないはずです。

よくバイト・派遣の仕事で見聞きするのは、『独立したのにバイトするとかダサい』ということ。話を聞いてみると、週に5日ないし6日などの仕事量がないのは悪いことだというような意見でした。

どうしてそんなにバイトすることが悪いことだと思うのだろう?それってすごいことだよ?と言いたい。会社員ももちろんリストラなどはありますが、ある程度仕事は安定してありますし、きちんと会社が仕事を用意してくれますが、個人事業主はコネがあるか、腕がなければ仕事に繋がりません。週に数日でも依頼があるということは、その人の力で仕事を得ているということ。会社から用意されるのとは少々、いや、かなり異なります。

どこかのお抱えになることである程度の仕事量を確保できる場合もありますが、社員ではないのである日突然仕事が切れることもあり得ます。『別の業者に頼むことにしたから』など連絡があればまだマシ。一切連絡が来なくなることもザラで、こちらから連絡しようものならどんどん値切ってきやがり、雑用扱いをしてくる業者もいるほどです。業種にもよると思いますが、外注をメインに回している会社などは、曜日固定などでうまく回そうとしている会社もあります。

自分の業種に関連する会社で外注を募集していて、そこで使ってもらえればある程度仕事量を確保するよう営業さんが頑張ってくれますが、こうなると会社のやり方に合わせなければならないなど、一定の縛りが出てきます。自分なりのやり方で挑戦したくて独立した人、信念があって独立した人は、ここでかなりのことを諦めなくてはなりません。

それが嫌だから、いばらの道へ進んでいくんです。例えば日中は週何日か営業周りをして、ほかの日にバイト。それでは足りないので夜勤を入れて何とか生活費を賄う。なるべく前の週までにシフトを提出できるようなバイト・派遣を選び、本職とブッキングせずにうまく組み合わせられるよう工夫する。今はつらくても、自分の信念ややり方に合う仕事だけを受けていくことで、その会社のブランディングに繋がるし、長い目で見ればそちらの方が回しやすいのではないかと思います。でもこんな働き方してたら色眼鏡で見られるし、定職についてないの?なんて言われるし、かなり人間的に問題があるのではと思われるし、正直禿げます。ストレスで。

そんな思いをしてまで掛け持ちでバイトをする人は、やっぱりそれだけ強い思いがあるから独立したのだと思うし、ものすごいパワーがないとできないことだと思います。多くの個人事業主、社長などはお金にならない仕事(労務関係や経営維持のことなど)がかなりあります。気力、体力全てにおいてかなり吸い取られます。それで本職とは関係のないバイトをして、神経使って気も遣い、色眼鏡で見られて見下されバカにされ、実際は思っているより大変です。

今回はどうもうまくまとめられませんでしたが、仕事量が少ないからといってその業者が悪いのか、ダサいのかというと、そうとは言い切れないと思います。ある程度理由や狙いがあるはずです。人はどうしても優劣つけたがるし、自分と比べてどうこう考えてしまいがちです。在宅ワークなど、働き方も多様になりました。この様々な働き方をスムーズに受け入れてくれる環境になればと願うばかりです。

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